家づくり豆知識/ 悪しき土地の固定概念

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この分譲地にあるABCの中で、

最も売れにくい土地はCです。

 

南に隣接して家が建っているため、

日当たりが悪くなりそうだし、

土地の面積もやや小さめだし、

土地の形もやや微妙だからです。

 

それゆえ、不動産屋さんは、

同じ立地であるにもかかわらず、

少しでも売れやすいようにと、

この土地だけは価格を低めに設定します。

 

 

 

では、このCの土地が、

ABに比べて約200万円安いとしたら、

あなたはこの土地を買いたいと思いますか?

 

ですよね。

わざわざ率先して買いたいとは思わないですよね。

でも、この3つの中で最もオススメなのは

このCなんですよね。

 

では、その理由について

お伝えさせていただきますね。

 



より安く買うことが出来る!!

 

その最大の理由が、

価格交渉がしやすいため、

より安い価格で手に入れられる

可能性が高くなるということです。

 

ABは欲しい人がたくさんいるため、

価格交渉なんてしようものなら、

一瞬で一蹴されそうですからね。

 

ただ、いくら安く買えそうだとはいえ、

この土地に家を建てるとなると、

日当たりが悪くなるんじゃないかという

大きな不安がどうしても頭から離れないですよね?

 



日当たりが悪い土地は、

家も日当たりが悪くなってしまうのか?

 


この土地に家を建てる場合、

最もやってはいけないことが、

一番南にリビングを配置することです。

間違いなく日陰になってしまうからです。

 

それゆえ、このような土地の場合、

リビングに南からの光を入れるためには、

南に隣接して建つ家から、

リビングまでの距離を充分にとるか、

あるいは、より高い位置から

リビングに光を落としてくるか、

のいずれかの方法を使うべきです。

 

その方法によってプランすれば、

たとえ日当たりが悪い土地であったとしても、

リビングに直射光を入れることが出来るし、

家の中を明るい状態で保つことも出来るからです。

 

そして、日陰となる部分には、

直射日光が必要のない場所を配置していきます。

玄関やトイレや収納といったスペースですね。

 

収納に至っては、

直射日光を絶対に入れるべきではないし、

玄関やトイレに至っては、

ただ明るくするだけなら、

必ずしも南からの光に頼らなければいけない

わけじゃないですからね。

 

まー、要するに、

日当たりをよくしたい場所と

日当たりにこだわらなくていい場所を見極めて、

土地に合わせて間取りを考えていくってことですね。

 

言い換えるなら「自由設計」とは

土地が持つデメリットを

間取りによって解消することってわけですね。

 

この基本原則さえ理解しておけば、

土地の日当たりにこだわるあまり

必要以上に土地に多額の費用をかけてしまう

ということがなくなります。

 

結果、家づくりの予算を

抑えることが出来ることになるし、

利息の支払いもその分圧縮することが

出来ることになります。

 

ということで、

「南には居室をつくらなければいけない」

という土地に対する固定概念に

縛られすぎないように気を付けてくださいね。

 

それでは、、、