シンプルな家づくりのための6つのアドバイス|公宝建設(シンプルノート|SIMPLE NOTE)

シンプルな家づくりのための6つのアドバイス

家づくりにおいて知らなければならない事は沢山あります。
家族の大切なお金を出して、人生をかけて支払いしていく家づくりにおいて
無頓着では済まされない事柄を6つ挙げてみました。
家づくりの前にお読みいただき、今後の家づくりに役立ててみて下さい。


01_賢い土地の探し方


02_家づくりのスケジュール


03_資金計画


04_家族を守るために知っておくべき防犯の話


05_老後に無駄なお金を-掛けないコツ


06_家事が楽になる間取り


01.賢い土地の探し方

01_賢い土地の探し方_img

住宅を建設する際に、絶対に必要となってくるもの…それが『土地』です。
すでに土地をお持ちの方以外は、今後数十年生活をしていく家を建てる場所を探し、決めなければなりません。
その重要な起点となる土地探しに、もしも失敗してしまったら…考えるだけで恐ろしいことになるでしょう。
何故ならば、家具や模様替えなどにより、イメージや機能を変えることのできる家と違い、土地は一度決めてしまうと、その土地を動かすことは不可能であり、形を変えることもできないからです。
実は、土地探しに十分に満足し、成功したと思っている住宅購入者が驚くほど少ないのも事実です。
どんなに理想的な住宅を建てたとしても、土地に不満を持ってしまっては、家づくりに成功したとは言えず、後悔してしまうかもしれません。
では、失敗しない賢い土地探しをするために、どのようにすれば良いのか、ポイントをいくつかお伝えします。


● 土地に『良い』も『悪い』もない

一般的に土地の良し悪しを図る材料として、広さ・形・位置(日当たり)・高低差・駅や停留所までの距離・近隣施設・学区などがあります。
多くの人が、できるだけ広い土地で、形がよく、南側道路の日当たりの良い土地で、高低差が無く平地で、駅からの距離も近く、近隣にはスーパーやコンビニがあり、そして希望の学区内…そんな場所を希望することと思います。
では、もしそのような土地に巡り合えたら、土地探しは成功なのでしょうか?
そうは言い切れません。何故かというと、そのような理想的な土地は、驚くほど高額だからです。
土地の価格というのは、一般的には路線価と面積・地面の状況などによって決まると言われていますが、もっとわかりやすいパロメーターがあるのです。
それは…『人気』です。
その土地を欲しがる人が多ければ多いほど、価格は高くなり、欲しがる人が少なければ安くなります。
例えば、非常に条件の良い土地であっても、近辺で悲惨な事件が起こると人気がなくなり、土地自体は全く変わっていないのに、結果として安くなったりするのです。
先程の土地を考えてみましょう。
良い条件をすべて満たしている土地であれば、大半の方が魅力を感じるでしょう。すると、金額が非常に高くなります。
予算内で購入するには、条件の良い土地を手に入れることができたとしても、そのせいで家のデザインや機能性を妥協せざるを得なくなる可能性が高くなります。
もしくは、予定より多くのお金を借り入れることにより、返済の為に日々の生活が苦しくなるかもしれません。
家づくりは土地だけにこだわるのでは無く、そこに家族の希望を満たす家を建て、日々の生活や気持ちにゆとりを持った支払いができる選び方をすることが大事です。


● 建物と土地をセットで考える

希望するすべての条件を満たそうとすると、高額になってしまいます。
したがって、条件をひとつずつ外していくと、その分安くなっていくと考えましょう。
ですから、土地の価格を予算内に収めるには、「どの条件を外していくか」がポイントになります。
こうお伝えすると、多くの方が「妥協」しなければならないのかと思われることでしょう。そうではありません。
ここでいう条件とは、学区や駅からの距離などの外部要因ではなく、土地自体の条件のことです。
大きさや形・位置など、これらが悪いからといって必ずしもマイナスになるとは限りません。
例えば、高低差のある土地であっても、その高低差をうまく活かして、平な土地では決してできないような個性的なプランを可能にします。
もし、北側道路の一般的には日当たりの悪いと言われている土地であっても、吹き抜けや中庭を組み込むことによって四方に光を取り込む明るい家にすることも可能です。
つまり、どんな土地であっても、設計力により良くも悪くもなるのです。
どのような建物にするのか、それを決めながら土地を探すと、一見悪い土地のように見えても、理想的な土地に出会える可能性が増していきます。


● まずは資金計画から

よくある失敗事例として、土地にお金を掛けすぎてしまうことが挙げられます。
条件の良い土地を探し回った結果、高額な土地を購入し、建物の予算を大幅に削ってしまったという失敗です。
土地購入時には、不動産情報に載っている価格以外にも必要な費用があります。
これらをしっかりと把握して土地を購入しないと、その分のしわ寄せが建築費用の削減や、その後の返済金額が大きく家計に圧し掛かってくることになります。
まずは、しっかりと資金計画を立て、いくらまでの土地であれば、建物に対する希望も叶えながらローンの返済を心配せずに生活していけるか、あらかじめ試算することが重要です。


02.家づくりのスケジュール

02_住宅取得までのスケジュール_img

家づくりは、計画をスタートしてからお引渡しというゴールまで、予想以上に時間が掛かるものです。
スケジュールを十分に把握していないと、希望していた入居時期に間に合わない…。
間に合わせる為に、心から納得のいかないプランのまま進めてしまうなどの問題になりかねません。
計画から引き渡しまでに、何をしなければならないのか、それぞれにどれくらいの期間が掛かるのかを、
事前に把握しておきましょう。


● 計画から契約まで

01:資金計画
まず、最初に行うべきことは、資金計画です。
家づくりは非常に大きな買い物ですから、充分に計画を練ってみましょう。
いくら迄であれば、無理なく返済できるのかだけでなく、建てるべきタイミングや頭金の額、
人生において将来的に必要になってくる費用なども、あらかじめシミュレーションし、
ご家族の皆様にとって、最も適した計画を立てましょう。
独学では限界がありますので、住宅会社やファイナンシャルプランナーなどに相談しながら、
より具体的に考えていくことを、お勧め致します。

02:住宅選び
カタログや既に建てた方の声などを参考にしながら、どのような家にするか選定していきます。
価格だけで考えるのではなく、デザイン・暮らしやすさ・担当者の人柄・アフターフォローなど、
暮らし始めた後のことまで思い浮かべながら、様々な要素から決めることが重要です。

03:土地探し
土地をお持ちでない方が、最初に遭遇する関門です。
理想としている土地が見つからず、また見つかったとしても、予算オーバーになってしまう…。
なかなか決断できず、気が付けば数カ月過ぎてしまっていた…ということが、よくあります。
そうならない為にも、土地選びは住宅会社の協力のもとに進めていくとよいでしょう。

04:プラン・見積り
選ばれた土地に合わせ、間取りなどのプラン作成と簡易見積りに入ります。
最終的なプランの詳細や見積もりについては、仮契約を交わした上で、いろいろご希望をお伺いし、 話し合いを重ねた上で、提出させていただきます。

05:本契約・住宅ローン申込み
内容を慎重に確認した上で、住宅ローンの申し込みと本契約の締結を行います。
いろいろな住宅ローンがありますので、じっくりと考えて、最適なものを選びましょう。
まず、希望する金融機関にて、事前審査を受けると、約1週間で結果が出ます。
承認後に、詳しく打ち合わせをし、重要事項の説明を受け、契約書を交わします。
※後に、ローンは本審査を受け、引き渡し前にローン契約、引き渡し日からローンの実行となります。


● 契約から引き渡しまで


01:地盤調査
建築地の地質調査をして、荷重や沈下に対する強度について調べます。

02:建築確認申請
契約を締結したら、すぐに工事が始まるわけではありません。
本契約した内容の通りに、家を建てて良いのかどうかを審査機関に届け、審査を受けます。
問題がなければ、『建築確認済証』 という証書が発行され、公に認められたことになります。
通常であれば期間は1~2週間程度ですが、過去の違法建築によるトラブルに端を発し、
以前に比べると審査が厳しくなっておりますので、1ヶ月近く掛かるケースもあります。
余裕をもって、計画を立てましょう。

03:地鎮祭
工事の安全を祈願する、昔からの習慣です。
近年では、地鎮祭を行わない方も増えていますが、生涯にわたり安心して住み続けられるように、
また、一生に一度の良い思い出としても、行うことをお勧めします。

04:地盤改良
土地によっては、地盤改良をしなければ、家を建てられない場合があります。
これは、地盤調査の際に、改良が必要か必要でないかは判ります。
地盤改良は重要な地震対策になりますので、もし、必要と判明した場合は、迷わず実施をしましょう。
なお、改良費用として100万円前後のお金が掛かりますので、資金計画に盛り込んでおきます。

05:着工
最初は基礎工事から始まり、家を支える重要な箇所が作られます。

06:上棟
家の主要な構造体を組み立てていき、棟木を上げる工事を行います。
これによって、ようやく家の形を成すことになります。
この時、一般的には上棟式という儀式を行います。

07:中間検査
審査機関による検査を実施します。
完成すると見えなくなってしまう部分の検査ですので、建物を守る為に、とても大切な過程です。

08:完成
家が完成し、まもなく引き渡しとなります。
引き渡しまでの間に、家の出来具合をチェックしましょう。

09:引き渡し
おめでとうございます。
引き渡し書類を確認し、新居の鍵を受け取り、家が正式に施主様の財産となります。



アフターメンテナンス

家は長年住み続けると、様々な不具合が出てきてしまう可能性があるものです。例えば、クロスがよじれたり、もしくは、乾燥によって木材が反ってしまったり…。しかし、これらは必ずしも施工が原因というわけではありません。まずは、慌てずに落ち着いて、ご相談ください。しっかりと対応させていただきます。


03.資金計画

03_資金計画_img

家づくりで失敗してしまう人の殆どが、資金計画をおろそかにしてしまったことが原因と言っても、過言ではないでしょう。

家は一生に一度の非常に大きな買い物です。
多くの方が数十年にわたって住宅ローンを返済されるのですから、資金計画を間違えてしまうと、その後の人生が大きく狂ってしまうことにもなりかねません。


● 資金計画の立て方

01:借りることのできる金額を知る
まずは、現時点での借り入れ能力を把握する必要があります。
場合によってはクレジットの延滞や雇用形態・勤続年数によって全く借りることのできない可能性もあります。そうなると、せっかくマイホームを計画しても購入不可能となってしまい、すべて無駄になる可能性があります。まずはいくらまで借りることができるのかを、事前審査によって把握しましょう。

02:家計の見直しをする
住宅を購入すると、お金の掛かり方も変わってきます。
例えば、住宅ローン減税によって、当初は減税があり、家計がプラスになります。
しかし、固定資産税が発生するようになり、その上、電気代等も変わる可能性もあります。
また、大きく変更するものとして『保険』があります。住宅ローンでの住宅購入の際、団体信用生命保険に加入することで、今までの生命保険の保障内容と重複する可能性があります。
これらの見直しをすることにより、月々の保険料を削減できるかもしれません。

03:無理なく返せる金額を把握する
01で、借入れられる金額は分かりましたが、
『借りることのできる金額』=『無理なく返済できる金額』ではありません。
借りることはできても、返済が厳しく日々の生活を窮屈にしてしまうかもしれません。
それでは、せっかくのマイホームが台無しになってしまいます。
家計の見直しをした上で、無理なく返済できる金額を把握しましょう。

04:住宅ローンの種類とそれぞれの特徴を知る
住宅ローンとひとえに言っても、様々な種類の住宅ローンが存在します。
それぞれの住宅ローンによって金利やサービス内容が変わっており、適した住宅ローンを選ばないと思わぬ損をしてしまう可能性もあります。
全期間固定金利を選ぶのか、それとも変動金利を選ぶのか、どちらの銀行のどのローンにすべきなのか、住宅会社と打ち合わせをして、それぞれのメリットとデメリットを把握した上で、決めましょう。

05:土地や外構、諸経費など、家づくりに掛かる費用すべてを把握する
家づくりは、建築費用だけでなく、土地代金や外構費用などのいろいろな費用が掛かります。
これらをしっかり把握して計画をしないと、予算を使い切ってしまい外構にお金が掛けられず、家は立派なのに、外構がみすぼらしくなってしまう可能性もあります。
また、登記費用や火災(地震)保険・住宅ローンの保証料なども見落としがちなので、その費用もしっかりと把握して、総予算から差し引いた上で、建物と土地にいくらまで掛けることができるのかを計画しましょう。



04.家族を守るために知っておくべき防犯の話

04_家族を守るために知っておくべき防犯の話_img

家づくりは、どの土地にするのか、いくら位までなら無理なく支払えるのか、どんな間取りにしよう…など考えることがたくさんあり、ワクワクする反面、どうして良いか分からずに悩むことも多くあることでしょう。
それは仕方のないことかもしれません。一度決めてしまったら、後に変えられないものばかりだからです。したがって、慎重に考えながら進めていく必要があるでしょう。
特に資金計画に関しては、多くの方が強く意識をしています。資金計画を疎かにしてしまうと、住宅を購入した後の生活が苦しくなり、支払いが出来ずに家を手放してしまう事さえあります。

しかし、資金計画と同様、いいえ、最も重要に考えていただきたいことがあります。
それは、防犯対策についてです。

警視庁の発表によると、年間の住宅侵入強盗の件数は毎年4万件を上回っております。
つまり、1日平均100件以上ものお宅が侵入犯罪の犠牲になっているのです。

侵入犯罪の恐しいところは、物が盗られてしまうことだけではありません。
もちろん、大切なものや高価なものが盗られてしまうのは非常に辛いことでしょう。
でも、本当に怖いのは、家の中で犯罪者と鉢合わせてしまった場合です。
実際に居合わせてしまった際には、命を失ったり、暴力を振るわれて、身体に致命的な傷を残してしまう
という例も、残念ながら後を絶ちません。

また、被害者は身体が無事だったとしても、また来るかもしれないという恐怖で夜も眠れず、日々不安に苛まれてしまい、結局は夢のマイホームを手放し、別の場所へ引っ越すという家族もいます。

マイホームを購入する際には、侵入犯罪が起こる可能性を忘れずに、『狙われにくい家』にすることを、第一に考えましょう。

一戸建ての場合、大半の侵入方法が窓からです。
ガラスを割ってカギを開ける古典的な方法ですが、 最も時間がかからない手口です。
だからこそ、侵入しやすい大きな窓は極力避けるべきであり、窓の周りには、歩くと足音が聞こえるように砂利を敷くなど、せめてもの防犯対策をする必要があります。

技術の進歩に伴い、ガラスは簡単には割れないように性能が向上し、防犯グッズも充実してきました。
しかし、同時に侵入犯罪者の技術も進歩しています。
複数のプロによる計画犯行が、現在の侵入犯罪の主流であり、狙われてからの対策では充分に防ぐことが出来ないので、狙われない家にすることが、最も賢い防御策だと言えるでしょう。

そして、防犯対策の一つとして大事なことは、生活習慣を悟られないことです。

一昔前の突発的な侵入犯罪と違い、現代の侵入犯罪は計画的です。
犯罪者自身は、とにかく安全に、短時間で目的を達成したいと考えています。
見つからないよう、効率よく行う為に…、公園や車の中からターゲットとする家について、家族構成を洗濯物や自転車の数などで確認します。
生活習慣を見て、家族全員が留守にする時間帯を見定めます。
リビングから入り、最短で夫婦の寝室へ…一秒でも無駄な時間をかけないよう、侵入経路を考える為に、間取りを念入りに調べています。

それは、外観を見て、窓の位置などから、家の間取りを確認するのです。

侵入犯罪は、起きてしまってからでは、取り返しがつきません。
幸せな家庭が、突然!不幸になってしまいます。
家が完成してから対策を考えても、方法は限られてしまいます。
であれば、家族を守る設計が実行出来る家の選び方が最も大切です。

大切なあなたとご家族の為の新居です。家族全員が、いつまでも安心して暮らせる家に…。
住宅を建てる際には、防犯のことをしっかりと意識した家づくりをしていただきたいと思います。



● 解決策の例

01:洗濯物は外から見えない場所に
家族構成を悟られないよう、洗濯物は外から見えない場所に干すこと。
例えば、中庭に洗濯物を干すと、日当たりは良く、外からは見えずに安心です。

02:侵入しやすい窓を作らない
いくらプロの犯罪者といえども、頑丈な玄関を壊して侵入するのは、容易ではありません。
外から見て、侵入しやすい大きな窓が無ければ、ターゲットにする可能性が低いでしょう。

03:間取りが分かりにくい外観に
住宅に詳しい人であれば、外観を見ると窓の位置や大きさ、換気口などから、おおよその間取りが想像出来ます。
敢えて外側に窓を造らず、壁面積を増やすことで、家が頑丈になるだけでなく、窓から家の中が見えないことにより、間取りが想像出来ないというメリットがあります。
外から見て、間取りが分からない家は、狙われにくいです。

04:自転車や三輪車は家の中に収納
自転車や三輪車の数で、ある程度の家族構成がわかります。
また、外出しているか家に居るかどうかも筒抜けになってしまいます。
家の中に大きな土間収納を設けることで、通常は外に置くものを、雨や砂埃から守るだけでなく、家族構成を知られにくくすることが出来ます。



05.老後に無駄なお金を掛けないコツ

05_老後に無駄なお金を-掛けないコツ_img

家づくりを考える際、多くの方が新しい家で生活を始める直後のことや、子供の成長に伴う数年後の各部屋の使い方などを想像しながら間取りを考えると思います。それは、楽しい時間でもあります。
しかし、いずれお子様が成長し、別の場所で生活していく可能性や、歳を重ね夫婦だけになった際のことも同時に考えておかないといけません。
子育て期間は、時間や体力に負担を掛け過ぎず、より楽しみながら過ごしたいという思いは、住宅購入の動機において、非常に大きな要素ではありますが、期間として考えてみると、非常に短いものです。
まだ子供が小さい期間、子供が成長して部屋が必要となる期間、そして夫婦だけの期間、いずれも欠かすことのできない大切な時ではありますが、夫婦だけの期間が最も長いご家庭がきっと一番多いことでしょう。
子供が進学・就職、また結婚などで家から離れ、夫婦だけとなった直後なら大きな問題はありません。
でも、年を取らない人はいませんから、誰もが必ず年を取り、いずれは徐々に体力も落ちてきます。
老後のことを考えずに家づくりをしてしまうと、その長い期間、不都合を感じながら生活しなければなりません。
例えば、収納の多くを2階に配置している家であれば、1日のうちに何度も2階へ往復することになります。
足腰が弱くなってしまうと、それだけで大きな負担となります。
2階のベランダに洗濯物を干す間取りとなっている場合も同様です。
水分を含んで重い洗濯物を持って階段を上がっていくことは、負担と同時に危険も伴います。
両手がふさがっている状態かつ足元も見えづらい状況で、もし足を踏み外してしまったら…考えるだけでも恐ろしいです。
また、多くの家が2階に子供部屋を配置していますが、大抵の場合、数十年後には、たまにしか足を踏み入れない物置になります。子供部屋を必要以上に作りすぎてしまうと全く使わない部屋ができてしまうことになります。
全然使わなくても、たまには掃除も必要ですし、元々その部屋を作るのにも大きなお金が掛かっているわけですから、非常にもったいないと思います。
足腰が弱り、2階への行き来が困難になって、1階のスペースを増やすために増築される方もいらっしゃいます。せっかくお金を掛けて部屋を作ったのに、その部屋は使わずに、またお金を掛けて別の部屋を作る…。
自分達が高齢になった時のことまで考えて建てないと、無駄な出費が増えることにも繋がりかねません。
家づくりの際には老後のことまでしっかりと考え、1階に生活の比重を置いた家にして、大事なお金や労力に無駄がないように建てることをお勧め致します。


06.家事が楽になる間取り

06_家事が楽になる間取り_img

家づくりにおいて、家族や家への想いが一番深い方は、誰が何といっても母親である奥様ではないでしょうか?
もちろん、一家の主として家族を守る城が欲しい…可愛いお子様の為に、明るくのびのびと暮らせる家が欲しい…など、ご家族の皆様それぞれ素晴らしいお考えがあると思います。
しかし、家で過ごす時間が長く、『家事』『育児』という非常に重要で大変な働きをし、家族全員に関わる時間が最も長い奥様に、少しでも楽で快適に過ごしてほしいという気持ちは、すべてのご家族からの共通の願いではないでしょうか?
実は間取りを工夫することで、家事負担を軽減することが出来ます。
是非、みんなが協力し合い笑顔になれる、そんな家づくりをしませんか?

では、その方法をいくつかの分野ごとに紹介していきます。


● 奥様にとって強い味方となる間取り

01:洗濯
子育て中の奥様であれば、最低でも1日1回は洗濯機を回す必要がありますよね?
洗濯自体は、洗濯機が自動で動いてくれるので大した負担にならないかもしれませんが、洗濯物を干したり、取り込んだ後も、たたんで片付ける作業は、毎日時間と手間が掛かるものだと思います。
マンションやアパートに住まわれている方はイメージし難いかもしれませんが、1階にある洗濯機の場所から2階のベランダに干す場合、洗濯物を持って階段を上がるのはけっこう重労働です。
万が一、足を踏み外しでもしたら…怪我が心配です。
庭に干すにしても、ある程度の移動距離を重い洗濯物を持って移動するわけですから、足腰に相当な負担が掛かります。
他にも洗濯物を干す際、外からの視線を気にされる奥様もいらっしゃるのではないでしょうか?
洗濯物を他人に見られたくない、パジャマやすっぴんでベランダや外に出た場合、近所の人に会いたくないなど、何かと気を使うものです。
中には、他人に見られたくないから部屋干しにしたり、洗濯物を干す為だけに着替える方も少なくありません。これでは、余計に奥様の負担を増やしています。
これらを解決するには、洗濯機から近い場所に干すことができ、しかも外からは見えない場所に洗濯物を干すことしかありません。
その最も適した賢い方法が『中庭』です。
洗濯機から2~3歩の距離にあり、干す~取り込むが数歩で完結し、しかも家の中なので、パジャマのままでもすっぴんでも、外からの視線が気になりません。
中庭を造れば、奥様の『洗濯』における負担は大幅に軽減できることでしょう。

02:掃除
掃除の負担を減らす一番の方法は、収納を工夫することです。
収納スペースが少なければその分、収納以外のスペースにモノを置かなければならなくなり、部屋が散らかってしまいます。最低限でも、一定の面積は収納を作らなければなりません。
目安としては、最低でも総面積の7%以上なければ家の中がいつも散らかっている状況になりやすいでしょう。10%くらいあると、空間にゆとりをもって整理整頓ができる環境が整います。
併せて、収納の大きさと同様に重要なことがあります。
それは、収納の数です。
収納は各部屋の至るところに数多くほしい、と思われる人が多いと思いますが、収納は同じ大きさであるなら、少ない方が良いのです。
実は、『小さな収納がたくさん』よりも『大きな収納がいくつか』の方が散らからないのです。
小さな収納は、どこに何をしまったのか分からなくなる状況を引き起こし、結果としてモノが溢れかえる生活を招き、見つからなくて買い直すなど無駄な出費も増えることになります。
反対に収納場所がかたまっていると、収納内の整理整頓がしやすいため、さらに効率的な活用が可能になります。

03:子育て
家庭生活の中で、最も大事で気持ちも時間も掛けて大切にしたいのは『子育て』ではないでしょうか。
特に子供が小さいうちは怪我などをしないように常に気を張って、目の届くところで見ていないといけません。
家事と育児を両立させることは、私自身大きな葛藤さえ覚えていました。
子供は、よく外で遊びたがります。
ところが、家事をしている間に子供だけで外や庭で遊ぶとなると、心配で気が気ではないでしょう。
なので、家事の手を一時的に止めて外に遊びに行くか、外で遊びたい気持ちを我慢させて家の中で遊ばせるか、そのどちらかになってしまいます。
もし、家に居ながら、子供は外のように思いっきり遊べ、奥様は料理をしながらでもお子様の様子が常に確認できる、そんなスペースが家の中にあると、気持ちの負担がぐっと減ることでしょう。

中庭があれば、親子の希望を同時に叶えられ、安心と安全が確保できる素敵な空間で、心地好い想いを紡ぐことが出来そうです。 また、窓を開けっ放しにしても、外から見えないので、親子で気持ち良くお昼寝するのもいいですね。



scroll